2012年7月27日金曜日

Developers [Social Enterprise] Summit 2012に参加してきました。

Developers [Social Enterprise] Summit 2012に参加してきました。
忘れない内に感想とかをメモしときます。

全体的なテーマはエンタープライズ向けのサービスを提供する身としてソーシャルとどう向き合うか的な感じ。
協賛にSalesforce、GREEなど多くの有名企業が名を連ねていました。
またJenkinsの開発者の方とかもいました。
普段のweb系のカンファレンスよりもエンタープライズ向けだからか年齢層は高めに感じました。
名刺見ると名だたる日系大企業の方々が多く来場されていました。

タイムテーブルはこちら

僕が参加したセッションは
【S-1】クラウドが破壊するもの、創造するもの
新野 淳一 氏 / 西脇 資哲 氏 / 藤井 彰人 氏 / 村上 明子 氏 / 関 孝則 氏

【B-1】Salesforce R&DとソーシャルとEngineer Happiness
 大沢 良樹 氏 

【B-2】エンタープライズ開発におけるコラボレーション - JIRAによる顧客と開発チームのつなぎ方
鈴木 雄介 氏

【B-3】社内ソーシャルメディア開発トライ&エラー ~おれたちの4tate~
原島 法子 氏 / 岩永 義弘 氏 
【A-4】[パネルディスカッション] エンタープライズ✕ソーシャルエンジニアのスキルセット
鈴木 雄介 氏 / 山本 裕介 氏 / 藤本 真樹 氏 / 大沢 良樹 氏 

以上です。 順番に軽く内容と感想。
【S-1】 新野さんの講演から。
クラウドが普及することでSIerの仕事が減り、単価も下がってるという破壊の側面。
実際、あるSIerの単価は二桁下がったそうです。なかなか衝撃的な下げ幅。
ハードウェアがいらなくなったこと、Paasなどでは運用もいらないことが要因だそうです。

一方クラウドが想像するものとして

  1. サービスモデル・・・誰でもどこでもサービスを開始できるようになったね
  2. マルチデバイス対応・・・モバイルでもどこでも使えるようになったね
  3. ビッグデータの活用・・・かなりのコストがかかってた大規模分散処理はクラウドで低コストできちゃうね
てなことが語られました。
すべての共通することとして「コミュニケーションの重要性」という話から、エンタープライズ向けソーシャルの話へ。

ソーシャルエンタープライズという言葉は二年ほど前にSalesforceが言い出してからかなりかなり熱い。
chatterとかそんときからがんばってる。

どんどんいろんなツール(エンタープライズ向け、コンシュマー向け含む)が出てきたけど、それを整備する共通基盤みたいなものが必要なのでは。
それらに向かう新技術としてOauth2.0とか出てきてるけど、まだまだだよね。
これからだよね!
てな感じでした。

続いてgoogle藤井さん
ユーザ側の変化。
コンシュマーとして受け入れたものをエンタープライズでも受け入れるようになってきた。
テクノロジーの変化。
クラウド、モバイル、ソーシャル。
こんなキーワードが出た上で、googleサービスの紹介。
Hangoutを使って六本木にいる社員の方と話してみたり、Google Big Quey、Google Map Engineなどの説明をされていました。
どれもgoogleは情報を与えているに過ぎない。
この上でなんかおもろいことできそうでしょ!?ってスタンスが印象的でした。
その通りだと思いますw
いろいろ妄想の膨らむお話できた。

続いてマイクロソフト西脇さん
マイクロソフトはソーシャルに向けたたくさんのラインナップ持ってますよってお話。
skype、yammer、office365、azure、windows8。
病院での事例などをもとにどう使われているか、いかにソーシャルであるべきか、が語られていました。
人だけでなく、ドキュメント、ファイルなどすべてをソーシャルに扱おうという姿勢が印象的でした。

IBM村上さん
ソーシャル活用したたくさんの分析のお話。
かなり詳細にソーシャルメディアでの行動、会話を分析してらっしゃいました。
分析ツールは作るから、どんな情報が欲しいのかもっと現場から情報ちょうだい。
て感じが印象的でした。

Salesforce関さん
chatterいいよ!!ってお話。
たしかによさそうでしたw
今までいろんなツールでいろんなとこで管理してた情報も一つにして、その中で探せるようにすることで、かなり効率があがったそうな。
chatterはほんまによさげでした。

■感想
ソーシャルエンタープライズのサービスが数多く紹介されていてその多さにびびりました。
まだまだ伸びる市場ではあると思いますが、すでに数多くのプレイヤーが世界中にいるtことも確かでした。
コンシュマーでの体験がエンタープライズにもどんどん入ってきてることを考えると、そこをとれるプレイヤーは数多くないはずなので、どこが取るか注目ですね。
また、コンシュマー向け、エンタープライズ向けを統一するような共通基盤が現れるのではないかという妄想もだいぶ楽しいですね。

【B-1】
Salesforceがどのように社内向けソーシャルを実現しているかのお話。
主に、chatterをどう使っているかのお話でした。
Salesforceの文化として「Dog fooding」使ってみなきゃわからんでしょ。
って話が印象的でした。
実際、Salesforceではかなり盛んにchatterが使われている様子。

chatterはすべての情報のハブとなり、いろんな情報をタイムラインで流してる様子。
リリース情報、コミット情報、tips、疑問、雑談などいろんな情報が流れることで、社内の部署を超えたコミュニケーションが活発に行われてる様子でした。

■感想
chatterはかなりよさそうでした。
効果がありそうなのが、目に見えた感じでした。

【B-2】
アジャイルとWFの話。
まぁ、何が最適かとか状況次第だし、最適解はないね!
ただ、エンタープライズ向けは「複雑かつ不定期で短納期でスコープに妥協がゆるされない」つまりアジャイルもWFも向いてないね!って結論が印象的でしたw
その通りだと思いましたw

その流れを組んでJIRAの説明。
プロジェクト管理としてかなりよさそうでした。
いろんなプラグインが出てて、好きにカスタマイズできそうな感覚。

■感想
JIRA使ってみますw


【B-3】
アジャイルやってみたこと報告するよってセッションでした。
会社の合併とかいろいろ合って、いろんな人と仕事するのが大変でしたよ〜
そこで、先が不透明なときはアジャイル!!
って感じで始めたけど、二人で開発するのはおすすめできません。。
って結論でした。
そのあとUXについて。
主にユーザビリティテスト大事だよね!
ってお話でした。
作ったもののつかわれなかったら意味ないよね。
ちゃんとユーザビリティテストして使われるものを作りましょう。
ってことでした。

■感想
恥ずかしながらユーザビリティテストまだやったことないので、今度やってみようと思います。。

【A-4】
パネルディスカッション形式。
テーマ1「ソーシャルとは何か」
・twitter 山本さん
今まではエンタープライズと対極。
これからはエンタープライズで応用するもの。

・GREE 藤本さん
対義語はスタンドアローン??
そんなことはありえないからそんな厳密に考えなくてもいいんじゃない?
そんなことより、エンタープライズでもコンシュマー向けでもどこまでオープンになるか。
その閾値を見極めることに興味がある。

・Salesforce 大沢さん
デベロッパーを成長させてくれるツール。
デベロッパーとして必須なスキル、ツール。

テーマ2「仕事の中でソーシャルプラットフォームをどう使っているか」
・GREE 藤本さん
人数が急増しているため、情報の管理、伝播がソーシャルな要素を取り入れないとできない。
例 github enterprizeでのソース共有
最新の情報を得るためにはtwitterが一番早い。わかった気になった問題は残るがセキュリティなど更新の早い分野ではスピードも大事。

・Salesforce 大沢さん
chatterの導入によって開発とオペレーションの差を埋めた。
最適な情報をどんどん取り入れることでエンジニアのポテンシャルも高まる。

テーマ3「オープンすぎてこまったこと」
・GREE 藤本さん
今のところない。
コードの共有も含めて議論し続けている。
ちょっとづつ公開してどこまでできるか探り探り。

・twitter 山本さん
オープンにすることは最終的に会社に返ってくる。
社内で使って誰でも使えそうであれば、どんどんオープンにする。
bootstrapはその例。
オープンにするかどうかは専門の部署がありそこが判断してる。
ソーシャルの一番の特徴はタイムライン。
古い情報はもう見なくていいよね!っていう暗黙の了解がある。
タイムラインを中心として情報を拾っていく。

ざっとこんな感じでした。

■感想
何がどこまでオープンになっていくかはかなり興味がある。
個人的にはほぼすべてくらいオープンにしてるが、たぶんそうはならない。
人によってソーシャルとの付き合い方は変わると思うが、オープンにすることのメリットがもっと普及すればいいのにと、個人的には思う。


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